私が高校2年の頃の話です。当時交際していた彼女は、今思い返してみても高嶺の花と言える素敵な女性でした。彼女との出会いのきっかけは偶然クラスが同じになったというもので、ごく普通に出会い、ごく普通に恋に落ち何一つ特筆することの無い恋愛をしていたと思います。しかし高校2年の秋、私の人生を大きく変える出来事が起こりました。それは彼女との映画デートの日、私がチョイスした映画はアバター。映画のチケットを購入し、上映時間まで余裕があったため腹ごしらえをとレストランにはいりました。転がるような談笑にお互いの仲の良好さを確認した私は少し浮かれていたのかも知れません。手元のコップをひっくり返し、テーブルを水浸しにしてしまったのです。慌て驚きながらも咄嗟にカバンからハンカチを出しテーブルを拭きます。スマートな男たるもの行動に余念などありません。テーブルを拭き終え、彼女の方を見ました。ここで私は我に返ります。己の過ちをこの日まで悔いることは無いでしょう。彼女の視線の先に私も振り返ります。足元に落ちていたのは私の「責任感」映画デートのあと、初めて誘おうと思っていたラブホテル。捧げようと思っていた初めての性行為。彼女と付き合う前から考えていたこの日の為に、今朝カバンに忍ばせた「責任感」が床に落ちていたのです。言い逃れはできません、正直に言うしかありませんでした。「今日、映画の後暇だったり.....する？」生きた心地がしません。彼女の顔面は蒼白、アバターが目の前にいます。アバターは言いました。「今日は...帰ろうかな」やめろ、やめてくれ。俺の責任感をそんな目で見るな。そんな汚いものを見る目で見ないでくれ、君を想うがための責任感なんだ....!!頭の中を言葉がぐるぐる回ります、しかし一言も発することができません。「私、アバター見る気分じゃなくなった...」それはそうでしょう、私もアバターの顔を直視できません。この日、私の青春は終わりを告げたのです。私は今でも悔いています。大切な責任感を落としてしまったこと、彼女に初めてを捧げられなかったこと、そしてアバターを見れなかったこと。あなたには同じ過ちを冒して欲しくないのです。あの日、日の目を見ることなかった私の責任感は今もその務めを果たすことを望んでいるはずです。サガミオリジナル。あなたの青春の傍に#スポーツ#プリズマレア