フランスアンティーク置時計、燭台セットでございます。製造時期は1890～1900初頭（ベル・エポック期）。意匠は当時流行のナポレオン三世様式。材質は、当時フランスの支配下にあったアルジェリア産と思しき天然オニックスと、レイトン（真鍮）製。機械は1832年創業、モンベリアールのサミュエルマルティ社製、8日巻き。1889年のパリ万博時計部門において銀賞を受賞したメーカーであるということを意味する刻印がございます。同社はその後1900年のパリ万博においても受賞し（金賞）、1900年以降製造されたものは刻印の内容、表記が本品とは異なります。製造時期を1890～1900初頭とした根拠はここにあります。組立製造はパリのレイゾントーマス社で、最終小売店はフランス中部の歴史深い街、ロシュのBeigneuxというディーラーであったことがわかります。現代日本の時計のように、シチズンの機械にシチズン表示の文字盤などという常識は本時計には当てはまりません。全機能が正常に動作し、正時に時間数、30分に1回、100年前と変わらぬ綺麗な鐘の音を奏でます。現在問題なく実用しておりますが、到着後の動作を保証するものではございません。100年以上前に製造されたアンティーク品のため、各所に傷み、歪み、キズ、カケ、修復痕がございます。完全品をお求めの方はご遠慮願います。大きさは、時計H44,W24,D14ｃｍぐらい、燭台Ｈ44、W13，D11ｃｍぐらいで、石材製のため大変重いので注意してください。ドイツ、イタリア製のレプリカ時計ではなく、それらが模造した、フランス・ベルエポック期の実物をという方におすすめいたします。文字盤はキズのない琺瑯製で、ブラックライトに発光します。針は槍と矛を象ったような美しく視認性に優れた意匠で、時、分を指さない尾の方にも突き出しがある、とても人気がある当時オリジナルのものです。振り子、巻き鍵（大／小）付。100年以上前に製造されたアンティークでございます。細かく言う方、神経質な方、粘着質な方のご購入は固くお断りいたします。