ケンウッドの3ウェイスピーカー「LS-11ES」です。以下の整備を施しています。・　ウーファーの内部支持材追加・　バスレフポートの加工・　コンデンサの交換・　可変アッテネータの交換・　配線の引換え・　バインディングポストの交換・　吸音材の追加ウーファーの背面に支持材を追加しています。（写真9枚目右下）バスレフポートの段差を解消し、ポートノイズを低減しています。すべてのコンデンサを交換しています。（同左下）オーディオ向け電解コンデンサのニチコン「MUSE」を基本とし、ツイーター直列部のみパナソニック製PETフィルムコンデンサとしています。静電容量はオリジナルと同等です。ツイーターの可変アッテネータを交換しています。（同左上）TOCOS製ポテンショメーターと、大型モールドつまみを取り付けています。内部配線を、JVCKENWOOD製のOFCケーブルに引き換えています。背面のバインディングポストを、バナナプラグ対応品に換装しています。（同右上）真ちゅうロジウムメッキ製。プラグが深く刺さる大型キャップです。内部の吸音材として、ウレタンフォームを追加しています。------外観は、前面バッフルの下部にPVCの割れがあります。（写真3枚目）それほか小さな打痕（写真4枚目）と、天面と底面に擦り傷があります。前面ネットは、穴や剥がれはありません。アルミフレームに一部白錆があります。（写真5枚目）------当時のエントリーモデルですが、いわゆる598戦時下に投入された製品が祖で、その色を残すものです。全ユニットにアルミダイキャストフレーム、分散ネットワーク、「ダイニーマ」配合の軽量振動板など、上級機のスペックが引き継がれたハイC/Pシステム。ボーカルの自然さをウリにしている製品です。整備は音の是正が主です。劣化した可変抵抗由来のノイズの除去、バスレフポートのガサガサ音の低減などを行っています。内部支持新設は箱の補強を兼ねたもので、低域の量感と透明感の改善にも貢献しています。------主な定格・　3ウェイ3スピーカー/バスレフ型/防磁設計・　寸法：W228 x H403 x D275 mm・　重量：8.5kg・　インピーダンス：6Ω・　再生周波数帯域：45Ｈｚ～50kHz